ハード・ロック黎明期①

『ハード・ロックのお初』といえば、以前『ザ・キンクス』と紹介しましたが、黎明期に於いては、『クリーム』が代表的なバンドです。

ジンジャー・ベイカーが、ヤードバーズで注目され脱退後ホワイト・ブルースの名門ジョン・メイオール&ブルースブレイカーズに在籍していたエリック・クラプトンをバンドに誘います。クラプトンは、当時マンフレッド・マンにいたジャック・ブルースをベーシストにするならば、という条件を出します。ベイカーはブルースと非常に仲が悪かったがこの条件を呑み、1966年にデビューする運びとなります。

ブルースが作曲しリード・ヴォーカルを取る曲が多いにもかかわらず、アメリカのレコード会社はクラプトンをプッシュし、クラプトンとそのバックバンドとして売り出すことを提案したが、もちろんバンド側に却下された。ライブ・アルバムを聴けばわかるように、3人は全く対等の高度な演奏力で火花を散らし、強烈なアドリブを繰り広げ、誰かがリーダーシップを取って牽引するというようなことはありませんではした。わずか2年半の活動で世界を席巻し、1968年に解散するも、後続のミュージシャンに多大な影響を与えました。

クリームのデビューアルバム『フレッシュ・クリーム』は、1966年に録音・発表され、イギリスのチャートで6位、アメリカのチャートで39位を記録しました。内容は「Four Until Late」、「Rollin’ and Tumblin’」(マディ・ウォーターズの曲)、「Spoonful」(ウィリー・ディクスン作曲、ハウリン・ウルフの録音)、「I’m So Glad」、「Cat’s Squirrel」など、主にブルースのカバーでした。その他の曲としては、ジャック・ブルース作で作詞は友人のピート ・ブラウンと共作した”I Feel Free” (全英50位、全米116位、アルバムにはアメリカ版にのみ収録) やジンジャー・ベイカー作の”Toad

クリームのデビューアルバム『フレッシュ・クリーム』は、1966年に録音・発表され、イギリスのチャートで6位、アメリカのチャートで39位を記録しました。内容は「Four Until Late」、「Rollin’ and Tumblin’」(マディ・ウォーターズの曲)、「Spoonful」(ウィリー・ディクスン作曲、ハウリン・ウルフの録音)、「I’m So Glad」、「Cat’s Squirrel」など、主にブルースのカバーでした。その他の曲としては、ジャック・ブルース作で作詞は友人のピート ・ブラウンと共作した”I Feel Free” (全英50位、全米116位、アルバムにはアメリカ版にのみ収録) やジンジャー・ベイカー作の”Toad”(ロックのドラム・ソロとしては最も初期の作品)などがありました。

初期のクリームは、多くの曲を演奏してみせるタイトなバンドでした。「N.S.U.」や「Sweet Wine」「Toad」などすべての曲は5分程度のバージョンにうまくまとめられました?しかしたった2か月後には、セットリストは短く1曲ずつがぐっと長くなります。スタジオ録音では1967年「ストレンジ・ブルー」からアメリカ人フェリックス・パパラルディをプロデューサーに招聘しアレンジや一部の演奏に携わりました。

1967年には、ブルースとサイケデリック感を強く出した、『カラフル・クリーム』を発表。全英5位、全米4位と大ヒットし、シングル「サンシャイン・ラブ」が全英25位、全米5位、「ストレンジ・ブルー」が全英17位とヒットしました。

1968年には、前作をさらに発展させ、ライブ音源を収録した2枚組アルバム『クリームの素晴らしき世界』(全英3位、全米1位)を発表。シングル「ホワイト・ルーム」は、全英28位、全米6位、「クロスロード(ライブ音源)」が全英28位とこれもヒットしました。

しかし、バンド内で方向性の違いが出てしまい、険悪な感じになります。1969年、ラストアルバム『グッバイ・クリーム』(全英1位、全米2位)を発表。ライブ音源とスタジオ音源を合わせた内容は、前作を踏襲したものとなり、大ヒットしました。

ただ、バンドは既に消滅状態にあり、クラプトンはソロで大成功をの後に収め、ベイカー、ブルースも他アーティストなどとのコラボをしました。

1970年、ライブ・アルバム『ライブ・クリーム』(全英4位、全米15位)、1971年『ライブ・クリーム・ボリュームII』(全英15位、全米27位)と発表し、完全にバンドは解散します。

1993年に『ロックの殿堂』入りを果たし(プレゼンターはZZトップ)、その場限りの再結成で「サンシャイン・ラヴ」と「クロスロード」「悪い星の下に」の3曲が演奏されました。

2005年にも、解散前の最後のライヴを行ったロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、10月にはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにおいて、再結成ライブが行われました。

2014年にブルースが71歳で、2019年にはベイカーが80歳で亡くなり、現在メンバーで生存しているのはクラプトンただ1人となりました。

『ハード・ロックの黎明期のバンド』、次回も乞うご期待下さい^_^



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